東京都足立区にある介護事業所（介護タクシー）「株式会社 蒼珠」の会社案内です！

内科病棟、精神科病棟、手術室、美容外科、そして介護福祉、20歳で看護師の資格を取ってから早いもので30年以上の月日が流れたようです。新型コロナの影響から規模縮小を余儀なくされ、2023年5月より看護/介護の訪問事業と介護タクシー事業は知人に託し、当社は今まで通り高齢者の居住支援を行っていくことになりました。
会社設立時からのスタッフ数人はそのまま残ってくれており、介護業界の上位に値する介護福祉士の国家資格も取られて今も私を支えてくれています。

メイン事業であるシェアハウスを利用される方の多くは80～90歳の高齢で、急変もあり得るくらいの持病を抱えている方がほとんどです。
何故病院に残れないのか？
社会的入院への政策もあるのですが、看護師の私的見解として私が言えることは
「病院は急性期の病気を治す場所であって介護施設ではない」からです。

急性期の病状が良くなれば退院の必要性が出てきますし、社会的に判断して高齢者よりも将来性のある方の治療を優先したほうが良いと思いますが問題は退院後に向かえる場所が少ないことです。

「うちは医療ケアは出来ないから。」

「あまりに高齢だと、すぐ死んじゃうからお金にならないよね。」

「その金額ではうちは厳しいですね・・・。」

などを理由に施設を断られ行く場所に困っている方々は思ったよりも多く、社会全体から考えて、いわゆる「介護難民」の受け皿は絶対に必要なのだろうと思い、日々働いております。

介護事業はそもそも利益を生み出しにくく、数か月で経営者が変わったり廃業する業種ではありますが、ここまで続けられたのは地元近隣の医療機関の医師、看護師、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、その他関係者皆様のご理解とお力添えがあったからだと思います。
特に某クリニックの医師には訪問事業開設時から大変助けられました。もちろんその周りのスタッフの方々にも大変感謝しております。人として、事業主としてまだまだ未熟ですが、これからも当社のご支援を宜しくお願いいたします。

2023年6月
株式会社蒼珠　代表取締役
看護師・救急救命士　　坂本勇一